浮島丸事件と日本の戦後責任

  ―― 隣人への信義を守れ ――




    浮島丸殉難者追悼の碑 (1978年 完成)

 戦争終結直後の8月24日午後5時頃、京都府舞鶴湾で、海軍輸送艦・浮島丸が爆発・沈没しました。この船には、帰国する朝鮮人約4千人が乗っていました。浜にいた漁師たちがすぐに救助にむかいましたが、幼い子供を含む5百人以上の人々がなくなりました。

 日本政府は、日本人乗組員の死傷者には補償しましたが、韓国人には何の補償もしませんでした。1992年〜1994年、生還者と遺族たち80人が陳謝と賠償、遺骨返還を求めて、裁判を起こしました。裁判は負けましたが、いろいろなことがわかってきました。

 地元では1954年から毎年、追悼会が開かれています。

会期 2009年1月14日(水)〜3月22日(日)

●講演会● 

<第1回> 2009年2月7日(土)16:00〜18:00

     「浮島丸事件と全承烈さん ―遺族との和解へ向けて―」
       講師:青柳敦子さん(朝鮮人徴兵・徴用に対する
                  日本の戦後責任を求める会 代表)
      「祐天寺における市民の追悼会 20年の歩み」
       講師:小林喜平さん(朝鮮人戦争犠牲者追悼会 世話人)

<第2回> 2009年3月7日(土)16:00〜18:00

      「記録から読み解く 浮島丸事件と戦後補償問題の実像」
       講師:青柳敦子さん(朝鮮人徴兵・徴用に対する
                  日本の戦後責任を求める会 代表)

  ◆参加費:1000円(入館料を含む)
  ◆講演後に「恨の海」(青森放送制作ドキュメンタリービデオ)を上映予定
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